エネルギーが循環しない虚しさ。
与えたエネルギーが返ってこない虚しさ。
私はその虚しさを感じ、目を閉じて虹色の球体の中に逃げようとした。
その球体はシャボン玉のように透き通った見事な虹色をしているが、シャボン玉のように薄いものではない。
暖かな弾力で全てを包み込んでくれる球体だ。
虹色の球体の中には既に子供の私がいた。
虹色の球体の中の子供の私はそれはそれは楽しげに球体の中でくるくると宙返りしていた。
その両手には「虚しさ」と書かれた虹色のボールが優しげに掴まれていた。
私はそれを見て微笑まざるを得なかった。
そして、「あぁ私はこれを味わいたかったんだ」と安堵した。
そうして私も球体の中に入り、球体の中で楽しげに遊ぶ子供の自分を見て楽しんだ。
しばらくすると私の身体も浮いてきて、球体の中を自由に飛び回れるようになった。
いつしか私は子供の私そのものになっていた。
目が覚めたら私はすっかり元気になっていた。
なんともげんきんな話なのです。