「目を見て話をしてくれる」
たったこれだけのことが、しみじみと幸福感を引き立ててくれるのは、失った期間があるからなのでしょう。
昨日辺りから、急にしっかりとはっきりと「目」を見て話をするようになった彼。
彼の眼は本当に「真っすぐ」です。
綺麗な大きな黒目でジッとこちらの目を見てきて、まるで心の奥まで見抜かれるような気分になります。
私の眼も似ています。
だから、彼は私と目を合わそうとしなかったのだと思います。
自分の心も知られたくないし、私の心も知りたくない。
そんな感じだったのだと思います。
ある日の深夜3時過ぎ。
夢を見ていました。
彼のところと私のところを行ったり来たりしている夢で、いったい自分が今どこにいるのか分からない感覚になって、目が覚めました。
目が覚めたと同時にメールの受信音が鳴りました。
スマホを開いたら、彼からの一方的な「さようなら」のメッセージでした。
心臓がバクバクしたことを覚えています。
正直、過去は振り返りたくないものです。
思い出すと今でも苦しかったころの感覚が戻って、怖くなったりするからです。
でも、なんとなく記録に残しておきたい。
書くことが一つの整理になるのでしょう。
携帯の番号も変えられてしまい、LINEはもちろんブロックされ、お別れメールには「メールアドレスも変える」と書いてありました。
私は、自分がどれだけ彼の傍にいたいと思っているのか、悲痛な心の叫びを一生懸命メールしていました。
届いているのか分からないメールを、いつまでもいつまでも送り続けていました。
それが、1ヵ月,2ヵ月,3ヵ月…、気づいたら8ヵ月の月日が経っていました。
それでも彼からの連絡は当然のようになく、この間に私は、彼を忘れる努力をしたり、自分の生活に夢中になれるように工夫したり。
それでもどうにも押しつぶされそうになる彼への思い。
居ても立っても居られなくなり、押しかけ女房のように彼の近くに引っ越したのが、さようならを言われてから約1年後でした。
理性的な自分は、自分のことを「やばい人間」と思って、自分で自分が怖く感じられる部分もありました。
でもどこかで「これがベスト」と思っていた自分がいなかったわけではありません。
この先の話を書き出すと恐ろしく長くなりそうなので、それはまた別の機会にしてみようと思います。
こんな風に異常な感じで彼に近づいたのですから「当然」と言ってよいでしょう、うまくいくわけもなく。
引っ越したとて、そこから1年半、孤独感と虚しさが更に増えた日々を送ることになりました。
自分のした行動を自分で整理する必要もありました。
文字にしてしまえばサラッと書けることですが、しっかり振り返ることが怖いと感じるぐらい、つらかった日々。
でも、再び「目を見て話してくれる」という彼がいる。
それで過去の痛みはすっかり帳消しです。
明日も彼に会う。
すっかり彼の中の「ガード」が取れたのが分かります。
甘えたくても甘えられなかった男としてのプライドや、男として「こうあるべき」、と自分で自分を縛った呪縛もあれば、他者から与えられた傷もあったと思います。
それら一つ一つを恐る恐る乗り越えて、再びまた眼を見せてくれるようになった。
しかも、以前よりもずっと、力強く真っすぐ見てくれます。
こんな幸せなことはありません☺️
